名古屋バロック音楽協会

第121回例会オンライン配信!

♪♪ 第121回例会応募・収録動画のYouTube配信を開始しました ♪♪

 新型コロナウイルスの感染拡大により、不要不急の外出が制限され、演奏会等の音楽活動も自由にできない状況となってしまいました。
2021年1月に開催予定だった第120回例会および2021年6月に開催予定だった第121回例会は、通常通りの開催ができませんでした。その代わり、協会ではYoutubeに公式チャンネルを開設しまして、オンラインでの視聴ができる環境を整えました。 例会出演を申し込まれた方には自分で動画を撮っての提出か、協会スタッフによる収録会に参加していただいて動画を作成し、公式チャンネルで配信を開始しました。

 2021年7月5日、第121回例会として応募された全動画を公開しました!

■第121回例会配信

〇ベネデット・マルチェロ 『チェロとハープシコードのための6つのソナタ』よりソナタI ラルゴ - アレグロ - ラルゴ

演奏者: 鈴木 智惠(コントラバス)、継岩 公重(チェンバロ)

原語表記:
 Benedetto Marcello
 Six Sonatas For Cello and Harpsichord
 Sonata I
   Largo - Allegro - Largo

※はじめに記載しておりましたURLが誤っておりました。お詫び申し上げます。
Youtubeリンク:https://youtu.be/guGmZg_z9Yw

〇カール=フィリップ=エマニュエル・バッハ作曲12の小品
wq. 81/H. 600より 作品7 ニ長調 プレスト、作品10 ハ長調 アレグロ アッサイ
二重奏曲 ハ長調 wq. 142/ H. 636 アダージオ ソステヌート、アレグロ

演奏者: 増田まどか(ピッコロ、モダンフルート)、岸本民江(ピッコロ、アルトフルート)

原語表記:
Carl Philipp Emanuel Bach
Zwölf kleine Stücke mit zwei und drei Stimmen, Wq 81 /H. 600
VII. Presto in D Major, Wq 81/7
X. Allegro assai in C Major, Wq 81/10
Duet in C Major, Wq 142 / H. 636
Adagio e sostenuto / Allegro

 Youtubeリンク:https://youtu.be/G8yQnqCxvc0

〇J.S.バッハ『フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタBWV1031』アレグロ・モデラート / シチリアーノ / アレグロ

演奏者: 船江かおり(ヴォイスフルート)、小島貴之(チェンバロ)

原語表記:
 Johann Sebastian BACH / BWV1031 Sonata with Cembalo Obligato
  Allegro Moderato / Siciliano / Allegro

 Youtubeリンク:https://youtu.be/ZiZOzlQRiNw

■第120回例会配信

〇テレマン作曲『無伴奏2つのフルートのための6つのソナタ Op.2 TWV 40:103』 ソナタニ長調より ドルチェ

演奏者: 増田まどか(フルート。多重録音)

Youtubeリンク:https://youtu.be/t-FYRpHDeRY

〇バッハ作曲インベンション第13番イ短調 BWV 784/ピーテル・バステイン作曲 組曲第6番イ短調からプレルーディオほか

演奏者: 小島貴之(チェンバロ)

曲目:
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ/インベンション第13番イ短調 BWV 784
 ピーテル・バステイン/組曲第6番イ短調からプレルーディオ
 ピーテル・バステイン/組曲第1番ニ短調
   プレルーディオ、アレマンダ、コレンテ、サラバンダ、ジガ

原語表記:
 Johann Sebastian Bach/Invention Nr. 10 a-Moll, BWV 784
 Pieter Bustijn/Preludio aus Suite Nr. 6 a-Moll
 Pieter Bustijn/Suite Nr. 1 d-Moll
   Preludio, Allemanda, Corrente, Sarabanda, Giga

 Youtubeリンク:https://youtu.be/sQBtH53RdwA

〇ジャック・デュフリ/修道院長マダン ヘ長調

演奏者: 植村順(バイオリン)、小島貴之(チェンバロ)

曲目:
 ジャック・デュフリ/修道院長マダン ヘ長調

原語表記:
 Jacques・Duphly/LA MADIN F major

 Youtubeリンク:https://youtu.be/ZIEQPySiTRk

〇D.スカルラッティ/ ソナタK417, ソナタK141

演奏者: 徳光由佳里(チェンバロ)

曲目:
 D.スカルラッティ/ ソナタK417 ニ短調 Fuga / Allegro moderato
D.スカルラッティ/ ソナタK141 ニ短調 Allegro

原語表記:
 Domenico SCARLATTI Sonates / K417, K141 d-moll
Fuga, Allegro moderato / Allegro

 Youtubeリンク:https://youtu.be/fczMSDnSYpw

〇ヨハン・ゼバスティアン・バッハ/ファンタジア BWV922

演奏者: 木村恵理(チェンバロ)
YouTubeチャンネル

曲目:
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ/ファンタジア BWV922

原語表記:
 Johan Sebastian Bach/Fantasie BWV922

 Youtubeリンク:https://youtu.be/HzOg3ysvvVk

〇アントワーヌ・フォルクレ(ジャン・バティスト・フォルクレ編)/『クラヴサン曲集』組曲第3番より

演奏者: 木村恵理(チェンバロ)
YouTubeチャンネル

曲目:
 アントワーヌ・フォルクレ(ジャン・バティスト・フォルクレ編)/『クラヴサン曲集』第3組曲ニ長調より
 A.フォルクレ(J=B.フォルクレ編曲)
  ・摂政         0:12
 J=B.フォルクレ
  ・モランジまたはプリセ 2:57

原語表記:
 “Pièces de Clavecin ”SuiteⅢ
 Antoine Forqueray(arr. J=B.Forqueray)
 ・La Regente 0:12
 Jean=Baptiste Forqueray
 ・La Morangis ou la Plissay 2:57

 Youtubeリンク:https://youtu.be/IkZ3eYFXWKM

〇ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ/我ら汝を讃えん、キリストよ、ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー/プレリュード他

演奏者: La voce del Seicento: 長井和泉(Sop),竹内茂夫(Theo)

曲目:
 ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ/我ら汝を讃えん、キリストよ
 ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガー/プレリュード
 ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ/幸あれ、天の女王よ

原語表記:
 Giovanni Battista Riccio: Adoramus te Christe
 Giovanni Girolamo Kapsperger: Preludio
 Giovanni Battista Riccio: Salve Regina

 Youtubeリンク:https://youtu.be/0K0ruwbbTmw

【作曲家、曲の解説】:
ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ Giovanni Battista Riccio (1609-21活躍)

リッチョについては詳しい記録はありませんが、ヴェネツィアでオルガン奏者およびヴァイオリン奏者として活躍し、《音楽による神への賛美集 第3集》(ヴェネツィア、1620) などを残しています。
曲集のタイトルには「コンチェルト様式による」として当時の新しさが書いてありますが、模倣が多い「第1作法」の古風な感じがする一方で、意外なところに意外な和声が使われて「第2作法」らしい新しさもあります。
この曲は1声から4声までの宗教曲集ですが、器楽曲としてカンツォンなども12曲あり、歌をなぞらない楽器独自のパートがある「コンチェルト様式」の曲もあります。
(その中には、17世紀としてはとても珍しくリコーダーが指定された〈小リコーダーまたはコルネットのためのカンツォン〉などがあり、全音のピースで出ていることもあって17世紀リコーダー曲としては比較的よく演奏されています)
今回演奏しております歌詞のラテン語表記はリッチョの曲集そのままですので、カトリックの歌集などとは綴りが異なっていたり、歌詞の省略や位置の違いがあったりします。
中でも作詞者不詳の聖金曜日(2021年は4/2)のためのAdoramus te Christeには、トマス・アクィナス詞作と言われる聖体祭(2021年は6/6)用の晩課のためのO Sacrum Conviviumが続いており、2曲分の内容ですがタイトルにも現れていません。

ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスペルガーGiovanni Girolamo Kapsperger
(ドイツ名ヨハンネス・ヒエローニュムス・カプスベルガーJohannes Hieronymus Kapsberger,1580-1651)

カプスペルガーは作曲家であり,リュート,大型リュートのキタローネ(イタリアン・テオルボ),バロック・ギターの名手として知られています。ドイツ貴族の父親を持つためドイツ語の苗字を持ち、自身の曲集内でもよく「HK」と記していますが,ヴェネツィアに生まれたために一般にはイタリア語名で知られています。華麗な演奏ゆえに上流階級の尊敬を集め、1610年からローマで活動すると、とりわけ教皇庁の宮廷で人気を集めました。《キタローネのラブラチュア集》は4巻出版されていますが、残っているのはアルペッジャータを含む見やすい印刷の第1巻 (ヴェネツィア、1604),失われている第2巻 (1616)、後半にパターン集などの教則本の要素がある第3巻 (ローマ、1626), そして第4巻 (ローマ、1640) にはまとまったプレリュードやトッカータの他に素敵な小品集が数多く含まれています。この他に、通奏低音実践例付きの歌曲集や、歌の旋律にディミニューションを施した歌曲集なども残しており、当時の伴奏法や装飾法についてとても参考になります。

【歌詞】: 下記の歌詞および動画中の字幕の表記は、楽譜(ファクシミリ)に従っています。
Adoramus te Christe
(followed by O Sacrum conuiuium)

Adoramus te Christe
Et benedicimus tibi
quia per Sanctam Crucem & Passionem tuam
redemisti mundum
miserere nobis

O sacrum conuiuium
in quo Christus sumitur
Recolitur memoria Passionis eius
mens impletur gratia
et future glorie nobis pignus datur
Alleluia


Salue Regina

Salue Regina Mater misericordie
vita dulcedo & spes nostra Salve
ad te clamamus Exules filii Evæ
ad te suspiramus gementes & flentes
in hac lacrimarum valle

Eia ergo aduocata nostra
illos tuos misericordes oculos ad nos conuerte
& Iesum benedictum fructum ventris tui
nobis post hoc exsilium ostende
O clemens O pia
O dulcis Virgo Maria.

〇G.Ph.テレマン/無伴奏2つのフルート(ヴァイオリン)のための6つのソナタ Op.2 ニ長調

演奏者: 岸本民江, 増田まどか(フルート)

曲目:
 G.Ph.テレマン/無伴奏2つのフルート(ヴァイオリン)のための6つのソナタ Op.2 ニ長調 TWV40:102

原語表記:
 Telemann, Georg Philipp/Six sonatas for two Flutes or two Violins Op. 2 Sonata in D major TWV40: 102

 Youtubeリンク:https://youtu.be/ilvjU7SEBYA

出演者からのメッセージ:

動画をご覧いただきありがとうございます。

増田より:
この動画は、愛知県高浜市にある、ピアノホールfさんで収録しました。
演奏者二人の間に白っぽい、氷瀑?みたいなものが写っていますが、これは、飛沫感染対策のために間に置いた、衝立です。
今回、収録のための練習の時から、常時換気した上で、距離をあけたり、衝立を立てたり、吹いていないときはマスクをきっちりつけて離れて会話したり、と感染対策を考えうる限り行いました。
この曲はもともとは、2020年3月ごろに、岸本さんと、合奏できていたはずの曲でした。
新型コロナ流行の第一波のために、合奏を取りやめることになり、時機を待つこと数ヶ月。初めて実際に合奏できたのは、11月でした。今回、全曲を収録するところまで漕ぎつけ、本当に幸いだったと思います。
その間、多重録音で1楽章だけを収録したものも、今回のオンライン例会に応募しています。多重録音ってこうなりうるんだな・・・というのがよくわかる良い例かと思いますので、そちらもよろしければお聞きいただければと思います。

岸本より:
増田さんに、フルートでデュエットを、と声をかけていただいた時、是非テレマンの二長調で、とお願いしました。学生の頃ムラマツで楽譜を入手して以来、大好きな曲でした。なかなか相手が見つからず、全曲通して吹けたのは、増田さんが初めてです。音の重なりを感じながら吹けるのは、本当に幸せです。